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NHKの「家計診断」について、NHKおよび放送倫理・番組向上機構に以下の文書を送付しました。
NHKへの文書 家計診断についての回答への抗議書 放送倫理・番組向上気候への文書 自費出版問題を扱ったNHK家計診断についての意見書 ▲
by nakusukai
| 2009-02-19 16:14
| 活動
2009年2月17日
放送倫理・番組向上機構 御中 共同出版・自費出版の被害をなくす会 代表 松田まゆみ 自費出版問題を扱ったNHK家計診断についての意見書 当会は、流通を前提に著者が費用負担する共同出版や自費出版などでの被害をなくすことを目的に被害者などによって設立されたNGOです。共同出版や自費出版の問題点を明らかにして注意喚起をするとともに、悪質な事業者に軌道修正を求めることを目的に活動しています詳しくはhttp://nakusukai.exblog.jp/を参照してください。 NHKは2008年11月22日に「家計診断おすすめ悠々ライフ 自費出版ブーム 費用と注意点は?」という番組を放送しました。この番組の放送前に当会は意見を述べましたが、その意見はなんら反映されることなく本末転倒ともいえる内容でした。この番組について問題点を以下に指摘しますので、貴機構がNHKに対し適切な対応をしていただくことを要望いたします。 記 当会は上記番組の企画を知り、放送の3週間ほど前の11月2日にNHKのホームページにコンタクトを求める書き込みをしました。翌3日にNHKの番組担当者から電話があり、番組の制作はかなり進んでいるようでしたが、今からでも修正は可能であるとのことでした。そこで当会に苦情や被害情報が寄せられている文芸社や、文芸社との癒着疑惑の持たれるNPO法人リタイアメント情報センター(トラブルなどの相談を行なっている)について情報提供しました。その後、担当者に電子メールでも情報提供したほか被害者も紹介し、担当者は当会が紹介した被害者からも直接話を聞きました。 そもそも自費出版トラブルは文芸社や新風舎、碧天舎などが流通を謳って新聞に原稿募集の広告を打ち大々的に展開した協力出版、共同出版、共創出版などと呼ばれる出版形態によって急増しました。碧天舎は2006年に倒産、新風舎はその商法の悪質性が批判され訴訟に発展してマスコミ報道されたことと放漫経営によって2008年に倒産し、一部事業が文芸社に譲渡されました。しかし文芸社は「流通出版印税タイプ」の名の下に、現在でも同様の商法を行っています(この商法についての説明は、添付のNHKへの質問書を参照してください)。共同出資を謳わず自費出版(個人出版)などの呼称で同様の商法を行っているのが幻冬舎ルネッサンスです。なお、文芸社は当会が2回にわたって送付した質問書に回答をしていません(資料添付)。しかし、放送された番組では共同出版やトラブル増加の経緯について全く触れませんでした。 また番組では、最初に文芸社のベストセラーの本が販売されている様子が紹介され、次に悪質な出版社などがよく行なっている出版説明会の様子が流されました。著者が満足しているとして大きく取り上げていた事例は、幻冬舎ルネッサンスでした(番組では出版社名は伏せられていましたが、書名を繰り返して紹介しており、版元は容易に特定できました)。さらに、トラブルが解決した例として紹介したのはリタイアメント情報センターであり、コメントをしたのは「新風舎商法を考える会」の世話人として新風舎批判だけを行なってきた尾崎浩一氏(同センター副理事長)でした。リタイアメント情報センターの自費出版部会では「消費者保護のための自費出版営業・契約ガイドライン」(資料添付)を作成して全国の書店や消費者センターなどに配布していますが、賛同事業者として文芸社も登録しており公共性・公平性に疑問がもたれる団体です。 トラブルにならないよう注意喚起することが目的の番組でありながら問題のある出版社や相談機関を取り上げて視聴者を惑わす内容となっており、番組の制作姿勢が問われなければなりません。 このために当会はNHKの制作局長に番組制作に関する質問および要望書を送付しましたが、NHKからの回答(資料添付)は質問に対応した内容になっていませんでした。このような回答は責任回避であり、マスメディアとしてあるまじき姿勢です。NHKには抗議書(資料添付)を送付しました。 ▲
by nakusukai
| 2009-02-19 16:08
| その他の文書
2009年2月17日
日本放送協会 制作局長様 共同出版・自費出版の被害をなくす会 代表 松田まゆみ 家計診断についての回答への抗議書 当会の2008年12月18日付けの質問に対し、チーフ・プロデューサーの石原修氏より2009年1月23日付けで回答がありました。しかし、貴協会の回答は残念ながら質問に即した回答となっていません。マスメディアが回答をはぐらかすことは報道における責任を回避するものです。 当会は、貴協会の番組づくりの姿勢および被害者組織の質問に的を射た回答をしないことに強く抗議します。なお、回答についての当会の見解は以下の通りです。 質問1の回答について 当会は、トラブル増加の経緯とその背景にある共同出版の問題点について具体的に説明したうえで、「トラブル増加の経緯や、悪質な出版社についての情報収集を行なったかどうかについて」と、「共同出版について言及しなかった理由」を質問しました。しかし、いずれも回答していません。 質問2の回答について 当会は、共同出版などと称して一部の出版社で行なわれている悪質な商法について具体的に問題点を示し、それに対するNHKの見解を問いましたが、NHKは自らの見解を具体的に示していません。 「『共同出版』という方法に関しては、国民生活センターや自費出版に詳しい専門家の方、トラブルにあった人の相談窓口などに取材をしました」とのことですが、マスメディアは取材した情報を元に「共同出版」がどのようなものであるかを理解し、問題があるかないかを独自に判断して番組をつくる立場にあります。その判断について質問したにも関わらず、具体的な論拠を挙げることなく「『共同出版』という出版形態自体に問題はない」と回答したことに大きな疑問を抱きます。 共同出版や文芸社、新風舎についてはインターネット上でも数多くの批判があり、悪質商法として知られていました。また、当会は悪質な共同出版社や被害の具体例などについて情報提供しましたが、番組にそれらを生かしたというより、むしろ疑問のある出版社を紹介するかのような内容でした。 なお、トラブルを避けるためのポイントとして「費用の目安」や「契約は必ず書面で交わす」ことなどを伝えたとのことですが、請求金額が適正かどうかは契約形態によって異なります。トラブル回避のポイントは、出版の主体者(本の所有権)が誰なのか、販売システムや販売実績などについて著者に不利益なことまで説明しているか、著者を錯誤させるような説明をしていないか、強引なクレジット契約を勧めていないか、賞やコンテストを利用した不適切な勧誘をしていないか、などということです。また書面で契約を交わしていても多数のトラブルが発生しているのは周知の事実です。「費用の目安」や「契約は必ず書面で交わす」などということは、トラブル回避の重要なポイントとはいいがたいものです。 質問3の回答について 疑惑に関する質問をしたのに、それには全く答えていません。 なお、番組で紹介された事例は、返済能力のない人にクレジットを勧めていること、また販売の困難なジャンルでありながら全国販売を安易に勧めたなど出版社側に大きな責任があるものでした。しかし、リタイアメント情報センターの尾崎浩一氏のコメントは出版社側の問題点を的確に指摘したものではありませんでした。 質問4の回答について 「B型自分の説明書」(文芸社)や「氷の華」(幻冬舎ルネッサンス)というヒット作があるのは事実ですが、だからこそその版元の行なっている商法の不透明さや問題点を認識した上で適切な番組をつくる責任があります。ヒット作は極めて稀な例でしかありません。その版元の問題点を指摘することなく稀なヒット作を取り上げれば、出版を考えている人に安易にヒットするかもしれないという期待を抱かせ、問題のある出版社に誘導することにつながります。 ▲
by nakusukai
| 2009-02-19 16:03
| その他の文書
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