会則の改正と経緯についてのご説明

 当会が高石左京氏に世話人を退任していただいたことについては、「お知らせとお詫び」で報告しましたが、会の中立性を明確にするために会則を改正いたしました。改正した会則では、世話人を廃止してアドバイザーのみとしました。外部の方に専門的な助言を求めることも考えられますのでアドバイザーは残しましましたが、運営委員会の依頼に応じて助言いただくこととし、利害のある業界関係者は任命しません。

 なお、高石左京氏の退任の経緯、および退任後に判明した事実と当会の見解について以下に説明させていただきます。

1.当会とは基本的なところで認識を異にするとした点について
 高石氏と基本的に考え方が異なるとしたのは、本やデータの所有権などの権利関係についてです。新風舎の契約では出版社に本の出版権と所有権があります。保全管理人である川島英明弁護士もその契約に基づいて判断し手続きをしていますが、それは妥当な判断であると理解しています。また、現在は保全管理人が事業譲渡を優先させているために、在庫の本やDTPデータなどについては弁護士の管理下にある新風舎の資産です。出版権は新風舎にある状態ですから、他社から出版させることはできません。
 しかし、高石氏はご自身のブログを利用して新風舎の外部編集者が所持するデータの著者を探して出版に結びつけました。このような行為は債権侵害であり法に抵触することですのでその旨を指摘しましたが、会の見解を尊重することなくあくまでもご自身の主張を通されました。

2.当会の名前を使用してネット上で新風舎の著者を集めたことについて
 高石氏に世話人を依頼する際に、会の活動とご自身の事業を区別していただくことをお約束いただきました。高石氏はブログで当会を紹介していましたが、その後おなじブログで上述したように外部編集者と著者の橋渡しをして自社から出版させるという商行為を始めました。また、JPS出版局のブログからも当会にリンクを張りました。これは当初の約束に反することであり、中立性・公平性を謳った当会の立場と矛盾するものです。また業界の方が当会にリンクさせる行為は、その出版社を推奨しているかのように受け止められかねません。そこで、当会へのリンクを外していただくよう依頼しました。

 会の世話人である以上、これらの行為は看過できません。高石氏には以上の2点を指摘し、会との関りを解消していただきたい旨を伝えて退任していただきました。

3.退任後に判明した事実について
 高石氏と関っている方がミクシィに新風舎のコミュニティをつくられたことは高石氏から聞き及んでいましたが、高石氏から当会にミクシィの方たちと連携をとるような提案は一切ありませんでした。また、高石氏から当会に被害者を紹介されることもありませんでした。このようなことに疑問を抱いた当会の代表がミクシィのコミュニティ管理者に連携を呼びかけましたが、明快な理由がないままそのような必要はないと断わられました。
 さらに、この管理者から事実確認を求めるメールがあり、以下の事実が明らかになりました。
 当会では新風舎の倒産にあたり被害者に対応しないとか被害者の会をつくらないなどということを決めた事実はありません。しかし高石氏は当会に確認することなくミクシィのコミュニティ管理者に「『なくす会』では被害者の会の設立を行わない」と伝え、ミクシィ管理者は「新風舎問題」のコミュニティのトップページに、「『なくす会』では被害者の会の設立等は行わない」と掲載していました。このために、被害者の多くが意図的にミクシィに誘導されたと考えられます。

 また川島弁護士が保全管理人に選任されたあと、高石氏は当会が弁護士に要望書を提出することを提案しました。この提案を受けて運営委員会で要望書を作成して弁護士に送付しましたが、後に要望書の発案者はミクシィのコミュニティの管理者であり、その意向をうけて高石氏が当会に提案したことが分かりました。ミクシィの被害者の会の発案であればその会で提出するかあるいは連名にすべきでしたが、そのことは当会にまったく知らされませんでした。ミクシィの被害者の会の方たちは当会の要望書を利用して弁護士に要望行動を起こしたようですが、このような働きかけをしたのも高石氏です。
 以上の事実から、高石氏は相談者をミクシィの新風舎のコミュニティに誘って当会とは別の被害者組織をつくり、その方たちのために当会を利用して要望書を提出させたと考えられます。
 さらに出版権が消失していないにも関らず、被害者の本をご自身の会社から出版させてマスコミを通じて宣伝を呼びかけています。
 当会を利用して被害者を集めた行為、さらにその被害者組織を利用した営利行為や違法と判断される出版行為は断じて許されることではありません。

                  2008年2月20日

                  共同出版・自費出版の被害をなくす会代表 松田まゆみ
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# by nakusukai | 2008-02-20 13:24 | お知らせ

お知らせとお詫び

 当会では専門的な立場から当会の活動に対して助言をしていただくことを目的に、世話人およびアドバイザーを設け、ご自身の事業と当会の活動を区別していただくとの約束のもとに設立時から高石左京氏(JPS出版局)に世話人になっていただいていました。しかし、共同出版問題について当会とは基本的なところで認識を異にすること、また当会の名前を使用してネット上で新風舎の著者を集めたことに対し外部から疑問が呈されたなどの理由により、このたび世話人を退いていただいて当会との関りを解消することになりました。

 当会は「新風舎で制作途中の著者の皆様へ」でも明らかにしているように、中立な立場で活動している非営利組織であり、相談者や会員に対して特定の出版社を推奨・紹介することは行っていません。しかしながら、ネット上での世話人の発言が新風舎の著者の方々などに影響や混乱を生じさせたと思われます。ここにお詫び申し上げるとともに、今後は業界関係者とは一線を画して活動を行っていくことをお知らせいたします。

 また、業界関係者が当会の名前を掲げて営業行為またはそれに準ずる行為を行うことを禁止させていただきます。当該する行為を行っている事業者を見つけましたら、当会までご連絡くださいますようお願いいたします。

 なお、新風舎の保全管理人である川島英明弁護士の「質問に対する回答」(1月30日付け)に、「新風舎で書籍を制作中の著者の方に、新風舎の名称を利用した団体等や、関係者を装った団体等あるいは制作会社を装った団体等より書籍制作に関するダイレクトメールが送付されたり、電話連絡がされたりするとの情報が当職に寄せられています」との記述がありますが、当会はこのようなことには関与しておりません。

                   2008年2月4日

                   共同出版・自費出版の被害をなくす会代表 松田まゆみ
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# by nakusukai | 2008-02-04 14:45 | お知らせ

破産管財人弁護士へ要望書を送付

 当会は新風舎の破産手続き開始を受け、新風舎の著者らがこれ以上の被害を受けることのないよう、破産管財人である川島英明弁護士に以下の要望書を送付しました。

                 *   *   *   *   *

                                          2008年1月22日
新風舎破産管財人弁護士
川島英明 様

                              共同出版・自費出版の被害をなくす会
                              代表 松田まゆみ

             新風舎の著者への保護措置に関する要望書

 私たち「共同出版・自費出版の被害をなくす会」は、書店販売を掲げた共同出版などと称する商行為による被害をなくすことを目的に活動しているNGOです。
 このたび株式会社新風舎が破産手続きに入り、貴殿が破産管財人となるとの報道がありました。
 新風舎が破産した場合は、制作途中の著者に大きな被害が生じるとともに、倉庫に保管されている在庫書籍が断裁処分される可能性が高いと思われます。
 新風舎は、費用の分担を謳いながら実際には会社の利益まで上乗せした費用を請求して著者を顧客にするという、詐欺的な商法を続けてきました。契約上は著者と出版社の双方が費用分担する条件での商業出版といえますが、その実態は全ての費用とリスクを著者が負担する自費出版と変わらないものです。契約内容と実態が異なる矛盾した商法です。
 大きな新聞広告と数々のコンテストで作品を募集し、著者を錯誤させる勧誘手法は数々の批判を浴びてきましたが、新風舎は批判を省みることなく事業規模を拡大し、自転車操業に陥りました。このような放漫経営を続けたことが破産の原因といえます。
 錯誤させられて契約した著者は、金銭的被害のみならず、精神的な苦痛を受けています。
 このようなことを鑑み、当会は破産管財人である貴殿に以下の要望をいたします。
 
1.制作途中の著者への扱いに対する要望
 制作途中の著者の中にはすでに十分な制作費用を支払っている方が多数います。このまま破産した場合、支払い済みの費用は戻らず、引渡し分の書籍の入手や販売予定の書籍の流通も実現できなくなります。したがって、著者にこれ以上の残金の支払を求めず、希望する著者には入稿した原稿や編集済みあるいは編集途中のデータなどを無償で引き渡すことを求めます。

2.在庫書籍の扱いに対する要望
 倉庫にある在庫書籍は、著者が約束以上の多額の費用を支払って制作された出版物で、著者にとっては大切な本です。しかし破産確定によって断裁処分される可能性が高くなりました。
 著者には1月末を期限に定価の40パーセントの価格で買い取りを求める文書が送付され、21日には新風舎のホームページ上で2月末を期限として20パーセントへと修正された価格が提示されました。しかし、販売が不可能といえる状況下で費用負担を求めるのは非常識です。
 著者は新風舎の不当な請求により会社の利益を含む多額の費用を支払っていること、引き取りを希望している著者がいること、断裁に費用がかかること、書店流通の可能性が絶たれ契約が不履行になっていること、破産は新風舎の詐欺的商法と放漫な経営によってもたらされたこと、著者に精神的苦痛を与えたことなどから、希望する著者には在庫書籍を無償で引き渡すことを求めます。

 なお、本要望書は当会のサイトhttp://nakusukai.exblog.jp/に掲載いたしますことを申し添えます。
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# by nakusukai | 2008-01-22 10:05 | 活動

新風舎で制作途中の著者の皆様へ

 新風舎は支援を申し出ていた印刷会社「帆風」の支援断念によって破産手続きに入り、著者に損害を与えないために事業譲渡を模索していると伝えられています。

 破産した場合は、制作途中の著者の本は刊行できず、負担金ももどらないことになります。原稿や編集データなども逸失してしまう可能性が高くなります。

 さらに懸念されるのは、このような制作途中の被害者の方たちに他の出版社が出版の支援を申し出る可能性があるということです。碧天舎が倒産したときにも、新風舎と文芸社(一部の被害者のみ対象)が支援を申し出ましたが、碧天舎と同様の出版形態を行っている同業者に利益を与えることになったといえます。

 このようなことを避けるためにも、制作途中の被害者の方は新たな出版については慎重に考え、早急な判断を下されないことをお勧めします。

 アマチュアの方の本の場合、たとえ書店に流通させたとしても大半はほとんど売れません。出版の目的をよく考え、販売するかどうかも含め、改めて出版し直すべきかどうかを十分検討するべきでしょう。

 どうしても書店流通させたいのであれば、当会の「出版社選びの注意点」を参考にしたうえで、複数の出版社を検討されることをお勧めします。プロの作家ですら編集者が手を入れて本を仕上げるのですから、アマチュアの本を流通させる場合はなおさら作品の推敲・リライトなどプロの編集者による丁寧な編集が必要です。

 十分な編集を行ってもらえるかどうか、本の出版権や所有権が出版社にあるのか著者にあるのか、委託販売(新刊発行時に取次を通じて全国の書店に配本してもらうシステム)してもらえるかどうかなどを確認しましょう。また、編集の内容や印刷方法などによって費用には大きな幅が生じますので、十分な説明を聞いたうえで納得して契約しましょう。

 なお、当会は共同出版を行っている出版社と関って被害者意識をもつ人、このような商行為に疑問をもつ人などがメンバーとなって活動しているNGOです。共同出版などと称されて行われている商行為の問題点を明確にし、悪質な業者に軌道修正を求めるなどの活動によって被害をなくすことを目的に著者の視点から中立の立場で活動しています。

 また、出版の目的は著者によってさまざまですから、著者自身が情報を収集したうえで目的に応じた出版社選びを行うべきだと考えています。

 したがって、相談者に注意を要する出版社の情報を提供することはあっても、特定の出版社を推奨・紹介することは行っていません。
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# by nakusukai | 2008-01-22 09:04 | お知らせ

夕刊フジの誤記について

 1月12日付けの「夕刊フジ」に掲載された「老人や若者を食い物に・・・自費出版アート商法の闇」という記事で、当会の代表が「新風舎商法を考える会」の代表として誤って報道されました。

 夕刊フジから当会のメール宛に取材依頼があり、代表がそれに対応してコメントしたのであり、夕刊フジ側の誤記です。

 夕刊フジには至急訂正するよう、申入れました。
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# by nakusukai | 2008-01-13 09:59 | お知らせ

新風舎倒産に関する記事の紹介

新風舎の倒産に関する記事をいくつか紹介します。

インターネット新聞JANJANの記事
新風舎問題で一部同名の出版社が風評被害に見舞われる
風評被害?放漫経営?なっとくできぬ新風舎の説明~債権者説明会で
新風舎の債権は茨の道~避けては通れない共同出版の問題

オーマイニュースの記事
「新風舎倒産」、自費出版ビジネスの終えん?
出版の素人が見た甘い夢
私も新風舎での出版を考えていた

藤原新也さんのブログ
新風舎の倒産に関しての私的見解

月間「記録」編集部ブログ
新風舎倒産で考える自費出版ビジネスへの疑問

双風亭日乗
自費出版大手の新風舎が倒産
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# by nakusukai | 2008-01-12 17:40 | リンク集

新風舎倒産への当会の見解

 1月7日に新風舎が東京地裁に民事再生法の申請を行い、事実上倒産しました。負債総額は約20億円とのことです。
 当会は共同出版の問題点を明らかにして軌道修正を求めることを目的に、大手の新風舎と文芸社に公開質問書を送付していました。文芸社からは現時点では回答が来ていませんが、回答のあった新風舎に対しては再質問の準備を進めていた矢先であり、共同出版の問題点が改善されないまま碧天舎と同じ道をたどったことを大変残念に思います。
 共同出版商法については、インターネット上ではかねてからさまざまな批判がありましたが、新風舎については昨年7月に一部の著者が「全国の書店に並ぶ」と嘘の説明を受けて契約したとして損害賠償を求めて提訴したことがマスコミで報道され、これをきっかけに経営が一気に悪化したようです。
 倒産によって最も懸念されることは、契約したものの書籍が発行されず負担金も戻らないというケースが出てしまうことです。新風舎によると事業は継続し、すでに契約を交わしている約1100点の書籍の制作と、これまでに出版された書籍の流通の確保に全力を注ぐとのことですので、本も出来ずお金も戻らないという被害者が出ないよう最大限の努力をしてほしいと思います。
 新風舎の場合、多数の出版賞を掲げて新聞や雑誌広告で原稿を募集し、大半の応募者に共同出版(出版実現プログラム)を提案する手法で出版点数第一位までに登りつめました。しかし、共同出版の問題点はこのような「賞ビジネス」だけではありません。費用の分担を謳っているものの著者に請求する費用が不透明であり、出版社側は何ら費用負担していないのではないかという疑惑が持たれているほか、著者を錯誤させるような勧誘や杜撰な編集、クレジットなどの問題があります。このような問題点をマスコミが報道せず、原稿募集の広告を掲載しつづけたことが被害の拡大につながっています。
 新風舎は、もっと早い段階でこのような手法に終止符をうち、批判を真摯にうけ止めて軌道修正していたなら、倒産という最悪の事態は免れたのではないかと思います。
 同様の出版形態を行っている出版社はほかにも複数あります。これらの出版社が倒産の道をたどらないよう、早急に問題点を認識して軌道修正することを願っております。
 また、碧天舎、新風舎の倒産によって自費出版業界全体のイメージの悪化が懸念されますが、良心的な自費出版社も多数あります。当会では出版社選びの注意点を提示していますので、参考にしていただけたらと思います。
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# by nakusukai | 2008-01-08 15:26 | お知らせ

出版社選びの注意点

 書店流通を前提として著者が出版費用を負担する出版契約では、著者とのトラブルが多発しています。失敗のない出版社選びのためのチェックポイントをまとめました。

1.本の所有権や出版権が出版社にあるのか著者にあるのかを確認したうえで、以下の項目についてチェックしましょう
(1)本の所有権・出版権(複製と頒布の権利)を出版社に設定し、著者に印税を支払い(初版は印税無しの場合もある)1割程度の本を贈呈する契約であれば、出版社の書籍の制作・販売事業に著者が協力金を支払うという形態です。共同出版などと称していることが多いのですが、最近は自費出版としている会社もあります。この形態でトラブルが多発しています。
 この場合、著者の負担金で出版社が利益を得ている(著者を顧客にしている)ことがあります。出版社は費用負担もリスク負担もなしに著者と購読者の両方から利益を得ることになり、出版社に一方的に有利で不公正な取引になります。売れなくてもリスクがないので、作品のレベルに関わらず勧誘し、販売に力を入れない場合が多いようです。したがって、著者の負担金は何の費用か、また出版社が実際に費用負担しているかどうかを確認しましょう。なお、適正金額の目安については『書店流通型自費出版 初級講座』が参考になります。
 また、この形態の場合、契約書に断り書きがない限り増刷や在庫処分の権利は出版社にあります。

(2)著者に所有権のある本をつくり、販売手数料や保管料などの経費を差し引いた売上金を著者に支払う、制作・販売サービス(制作請負・販売委託契約)。
 この場合、サービスの提供業務ですから、制作や販売の費用は著者が全額負担です。出版社の顧客は著者ですから、出版費用には会社の利益(維持管理費や営業費など)も含まれます。また、費用は編集内容や本の質、印刷方法、会社の規模などで大きな幅があります。編集内容や造本などについて説明を受け、納得したうえで契約しましょう(この場合、上記で紹介したサイトの計算式はあてはまりません)。

2.販売方法を確認しましょう
 書店の棚を有料で借りることで、書店への陳列を約束している場合があります。しかし、一定期間書店に並べるだけではほとんど売れません。出版社が売れ残りの本を買い取っている場合もありますが、お金の力で並べているのであり、買い取り費用まで著者負担金に上乗せされていることもあります。
 また、書店に流通させると謳っていても、注文だけにしか対応していない場合があります。この場合、書店が版元に注文して取り寄せない限り書店には並びません。
 さらに、本が出版されてから有料の広告を勧誘して利益を得ようとする出版社もあります。
 どのような販売方法をとっており、どのような宣伝をしてくれるのか、事前に確認が必要です。

3.出版賞やコンテストは要注意
 出版賞やコンテストを企画して作品を募集し、大半の応募者に販売を前提とした有料の出版形態を提案する出版社があります。賞を利用して顧客集めをしている場合が多く、レベルの高い作品だけに出版を提案しているわけではありません。

4.甘い勧誘に注意
 作品を褒めて販売する出版形態を勧める場合は要注意です。また、過度な褒め方をしなくても「出版の価値がある」などといって強く勧誘する場合も要注意です。

5.ローンによる支払を勧める出版社は禁物
 クレジット会社と提携し、お金がないという著者にローン契約を勧める出版社があります。この場合、クレジット会社が出版社に費用を支払っているので、支払は著者とクレジット会社との契約になりますし、クレジット会社への手数料も生じます。あとでトラブルが生じたり、出版社が倒産した場合もクレジット会社に支払義務が残ることになります。ローンは悪質商法の温床になっています。借金までして出版を考えることは禁物です。

 アマチュアの書いた本の大半は、ほとんど売れません。著者はそのことを十分理解したうえで出版の目的を明確にし、目的にあった出版社を選ぶことをお勧めします。また、トラブルになった場合は、電話ではなく記録の残る電子メールやファックス、文書などでやりとりをし、必要に応じて法律の専門家などに相談されることをお勧めします。
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# by nakusukai | 2007-12-28 19:16 | 出版社選びの注意点

文芸社に回答を要請

 当会が10月1日付けで文芸社に送付した質問書に対し、文芸社からは回答がきていません。そこで、12月10日に配達記録便にて回答の要請をしました。

                     * * *

                                     2007年12月10日
株式会社文芸社
代表取締役 瓜谷綱延 様


                           共同出版・自費出版の被害をなくす会
                           代表 松田まゆみ


                   質問書への回答について


 当会は10月1日付けで、貴社の協力出版(流通出版)に関して質問書を送付させていただきました。しかしながら、回答期限を過ぎても貴社からは回答をいただけず、回答しない理由についての説明もありません。
 私たちが質問書を送付させていただいたのは、トラブルを多発させている協力出版(流通出版)の疑問点について貴社に説明していただき、見解を示していただくことによって、著者と貴社との考え方の違いを明確にし、それによって問題解決の糸口を見出すためです。出版社が自ら行っている出版形態について説明できないなどということはあり得ないはずです。貴社は協力・共同出版の大手として新聞や雑誌で原稿を募集し、著者に出版費用を負担してもらうとの条件で多くの書籍を刊行している以上、疑問に回答する社会的責任があります。また、NGOの質問に誠意ある対応をしない態度は取材拒否と同じであり、貴社の信頼を大きく損なうことにつながります。
 お忙しいこととは存じますが、当会の質問書に回答をすることで貴社の責任を果たしていただきたく、再度お願いをする次第です。
 なお、今月末日までに回答いただけない場合は、回答できずに責任を放棄したものと判断させていただきます。
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# by nakusukai | 2007-12-12 10:45 | 活動

文芸社との解約例

 Bさんは、購入した文芸社の本にはさまっていた読者カードを返送したところ、文芸社から出版の勧誘を受けました。そこで原稿を送ると褒め上げられ、174万円(126ページ以内、並製本)で契約を交わしてしまいました。頭金として14万円を支払い、残金の160万円はローン契約をしました。ところが約3ヵ月後、印刷屋へ入稿する前の編集済みの原稿を見ると、あとで追加した原稿が入っていないばかりか、編集内容も納得できないもので驚きました。

 不信感を抱いたBさんは、インターネットで文芸社について調べてますます不信感を募らせ、解約の交渉をすることにしました。そこで、文芸社に作業の中断を求めたうえで、電子メールで交渉を開始したのですが、文芸社は途中で担当者を変え、入稿してしまいました。

 このような強引なやり方は、契約違反であるとして粘り強く交渉したところ、解約することができました。

 * * *

 この事例では、著者がどうしても本を出したくて原稿を持ち込んだわけではないのに、原稿を送ってみないかと誘って出版を持ちかけたこと、また、解約交渉をしているにも関らず強引に作業をつづけるなど、出版社側の対応に大きな疑問を感じます。
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# by nakusukai | 2007-12-10 14:18 | 事例紹介