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NHKへの質問と回答

 2007年11月22日にNHKで放送された「家計診断おすすめ悠々ライフ」は自費出版でのトラブルを回避することを目的とした番組でしたが、疑問の多い内容でした。そこで当会はNHKの制作局長宛に以下の質問書を送付しました。

「家計診断」についてNHKへの質問・要望書

 それに対し、NHKからは1月23日付けで以下の回答がありました。

「家計診断」についてのNHKからの回答
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by nakusukai | 2009-01-27 11:25 | 活動

「家計診断」についてのNHKからの回答

「家計診断 おすすめ悠々らいふ」に関する質問書への回答がありましたので、掲載いたします。青字の部分は当会の質問内容で、わかりやすいように当会で追加したものです。質問書の全文は以下のページに掲載されています。

「家計診断」についてのNHKへの質問・要望書

               **************
                                      平成21年1月23日
共同出版・自費出版の被害者をなくす会
松田まゆみ様

拝啓 新春の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます
 さて、かねてより、NHKの「家計診断 おすすめ悠々ライフ」について、ご意見を頂戴しております。それに対して、回答させていただきます。

質問1.
 番組では「共同出版」やトラブル増加の経緯について全く言及していませんでした。番組を制作するにあたり、上述した出版形態の台頭とトラブル増加の経緯、悪質な出版社などについての情報収集を行なったのでしょうか。またトラブルの主因となっている「共同出版」について言及しなかった理由を説明してください。
質問2.
 当会は、上記のような出版形態は不当な費用請求を行なっているうえ、著者を錯誤させるなどの点で詐欺的な出版形態であると考えています。また、制作請負契約をする従来の自費出版より、著者に不利な形態です。このような商行為について貴協会の見解をお聞かせください


 質問1、2について
 「共同出版」という出版形態自体に問題はないと考えています。「共同出版」という方法に関しては、国民生活センターや自費出版に詳しい専門家の方、トラブルにあった人の相談窓口などに取材をしました。その結果、共同出版という方法によるトラブルが、最近少なくなっていることがわかりましたが、トラブルを避けるポイントについては番組で触れることにしました。
 番組の中では、「全国で販売する」と言われても書店に行って見あたらないトラブルがあること、「これくらい作ります」と言われても本当にそれだけ作っているのかわからないケースがあることなどを伝え、その上で、費用の目安や、契約は必ず文書で交わすことなど、トラブルを避けるためのポイントをお伝えしました。

質問3.
 リタイアメント情報センターや尾崎浩一氏など、疑惑が解明されていない団体や人物を番組で紹介した理由、また貴協会のホームページに「問い合わせ先」としてリタイアメント情報センターを紹介した理由を説明してください。


 質問3について
 番組では、自費出版のトラブルにあった方を取材し、その方の相談に乗ったリタイアメント情報センターの尾崎浩一氏に、トラブルが生じた原因について話を伺いました。また、ホームページ上の問い合わせ先は、自費出版のトラブルについて実績があり、電話相談、メール相談を受け付けているということからNPO法人の2団体を紹介しています。

質問4.
 文芸社の血液型の本が冒頭で紹介されました。この本はテレビなどでも宣伝されており、文芸社の本であることは知れ渡っています。しかし、文芸社はかねてからトラブルを多発させている問題の多い出版社です。文芸社は近年「著作者保護制度」や「出版契約等締結にかかる倫理綱領」を定めるなどしているものの、共同出版(流通出版の印税タイプ)を続けており、問題はなんら解消されていません。当会の2度にわたる質問書にも回答していません。当会には文芸社をはじめとする複数の出版社の被害事例や情報が寄せられています。これについては事前に番組担当者に伝えました。また出版説明会の様子が流されましたが、これも問題のある大手の共同出版社などがよく行なっているものです。
 血液型の本がヒットしたことや、各地で出版説明会が開かれていることは事実ですが、出版社に関する問題点の指摘がなければ、視聴者は問題のない出版社だと受け止めてしまうと考えられます。なんの説明もなく文芸社の本や出版説明会の様子を紹介した理由を説明してください。


 質問4について
 去年は自費出版した本から大ヒット作が生まれ、自費出版が話題になりました。番組では、自費出版が注目されている理由の一つとして、「B型自分の説明書」「氷の華」といった大ヒット作があったという事実を伝えました。また、出版説明会については、これから自費出版しようと考えている方たちの声を取材するために撮影し、番組ではインタビューで紹介しています。なお、取材した出版説明会は、どこの出版社が開催したものかは言及しておりません。
 なにとぞご理解を賜りますよう、よろしくお願いします。

                                             敬具

                               NHK
                               家計診断 おすすめ悠々ライフ
                               チーフ・プロデューサー
                                        石原 修
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by nakusukai | 2009-01-27 11:18 | 質問書と回答

「家計診断」についてNHKへの質問・要望書

                                      2008年12月18日
日本放送協会 制作局長様

                           共同出版・自費出版の被害をなくす会
                           代表 松田まゆみ

    「家計診断おすすめ悠々ライフ 自費出版ブーム 費用と注意点は?」
            の番組制作に関する質問および要望書


 当会は、共同出版や自費出版など、流通を前提に著者が費用負担する出版形態での被害をなくすことを目的に被害者などによって設立されたNGOです。共同出版や自費出版の問題点を明らかにして注意喚起するとともに、悪質な事業者に軌道修正を求めることを目的として活動しています。
 11月22日に、自費出版でのトラブルを避けることを目的とした番組「家計診断 おすすめ悠々ライフ 自費出版ブーム 費用と注意点は?」が放送されました。NHKではホームページで事前に体験談などを募っていたため、トラブル多発の発端となった共同出版の問題点や注意すべき出版形態について視聴者に明確に伝わる番組にしていただきたく、当会の代表が番組担当者に電話および電子メールで意見を述べさせていただきました。しかし放送された番組では、トラブルを多発させた共同出版の説明がないまま、共同出版やそれと同様の商形態をとっている出版社の本、重大な疑惑がもたれる団体・人物などを紹介しており、残念ながら番組の制作姿勢に疑問を抱かざるをえない内容でした。
 そこで、トラブルが急増した経緯や共同出版商法の問題点、新風舎倒産にまつわる疑惑などについて以下に説明させていただきます。説明をお読みいただいたうえで、質問に回答くださいますようお願い申し上げます。お忙しいところ恐縮ですが、2009年1月25日までに書面にてご回答ください。質問および回答は公開とさせていただきます。
 なお、今後自費出版に関する番組を企画される場合には、以下の事項について十分な取材や調査を行い、問題点の明確化に努めていただくことを要望いたします。

共同出版とトラブル増加についての経緯
 近年、自費出版でのトラブルが急増している背景には、文芸社や新風舎、碧天舎などが新聞広告などを利用して共同出版・協力出版などと称される詐欺的な出版商法を大々的に展開したことがあります。ほかにも同様の商形態をとっている出版社は複数あります。
 問題とされている共同出版とは、その契約内容から著者が初版の出版費用の一部(制作費としている場合が多い)を出資する商業出版といえるものです。出版社と著者の双方が出版費用を分担し著者には印税を支払う契約ですから、出版社の顧客は商業出版と同様に本を購入する読者でなければなりません。
 ところが、実際には著者に出版費用以上の金額を請求しており(水増し請求)、出版社はなんら費用負担をしていないと考えられます(実際に費用を分担している出版社もあり、その場合は問題があるとは考えていません)。出版社は費用もリスクも負担せずに自社の商品を制作・販売することができ、著者と本の購入者の双方から利益を得るという出版社に一方的に有利な出版形態といえます。不当な請求によって得た利益は契約書籍の出版以外の経費(原稿募集の広告や営業費など)に流用されていると考えられます。
 一冊も売れなくても利益を得られるシステムであれば、作品のレベルや内容、ジャンルなどに関わらず、どんな本にも販売を謳って共同出版を提案することができます。アマチュアの本の販売は困難であり大半がほとんど売れないことを知りながら、販売を掲げることで著者の気を引いて契約させる商法といえます。一部の出版社は多くの著者を獲得するために新聞などに広告を出稿し、錯誤させるような勧誘、不当な費用請求、杜撰な編集、コンテスト落選者への勧誘、強引なクレジット契約などを行なってトラブルの増加につながりました。こうして規模を拡大した出版社は、会社維持のために多数の契約数を獲得しなければならなくなり、同業者間の競争が激化してダンピング、経営悪化につながりました。碧天舎は経営悪化によって2006年3月に、また新風舎は悪質な商法への批判と放漫経営による経営悪化が重なり2008年1月に倒産しました。
 費用の分担を謳わず、「自費出版」と称してこれと同様の商形態を取り入れているのが幻冬舎ルネッサンスなどの出版社です。
 なお、従来から行なわれている自費出版とは、出版社(制作サービス会社や印刷会社)が著者の本の制作を請け負うもので(販売サービスを付加させている場合もある)、出版社の顧客は本の購読者ではなく著者です(著者が出版者である出版形態)。すなわち、上述した共同出版などとは契約形態が全く異なります。本の所有権などが著者にあり、売上金が著者に支払われる点で上述した共同出版より著者に有利です。

新風舎の倒産とリタイアメント情報センター
 碧天舎の倒産後、リタイアメント・ビジネス・ジャーナル編集長の尾崎浩一氏は、複数の出版社によって共同出版商法が行われているにも関わらず、同誌やマスコミ、書籍などによって新風舎のみの批判を展開しました。また、新風舎の被害者組織である「新風舎商法を考える会」に大きく関わりました。同会のメンバーらによる提訴と記者会見によるマスコミ発表、尾崎氏による新風舎批判が新風舎の倒産に拍車をかけたといえます。
 さらに、2007年10月に、尾崎氏が副理事長を努めるリタイアメント情報センターが設立され、自費出版部会によって文芸社がクリアできる内容の事業者向けのガイドラインが作成されました。その後、このガイドラインの賛同事業者に文芸社も登録されています。
 しかし、尾崎氏の深く関わるリタイアメント・ビジネス研究会は文芸社から「始動する『リタイアメント・ビジネス』」という本を出版しています。それによると、リタイアメント研究会は「文芸社総合研究所を中心に会社経営者、経営コンサルタント、ライター、編集者などで構成」と記されており、文芸社との関わりが強く示唆されます。すなわち、文芸社との癒着疑惑の持たれる尾崎氏が新風舎のみを批判し、新風舎の被害者に提訴を働きかけて倒産を煽ったという疑惑が持たれており、その疑惑はなんら解明されていません。

質問1.
 番組では「共同出版」やトラブル増加の経緯について全く言及していませんでした。番組を制作するにあたり、上述した出版形態の台頭とトラブル増加の経緯、悪質な出版社などについての情報収集を行なったのでしょうか。またトラブルの主因となっている「共同出版」について言及しなかった理由を説明してください。
質問2.
 当会は、上記のような出版形態は不当な費用請求を行なっているうえ、著者を錯誤させるなどの点で詐欺的な出版形態であると考えています。また、制作請負契約をする従来の自費出版より、著者に不利な形態です。このような商行為について貴協会の見解をお聞かせください。
質問3.
 リタイアメント情報センターや尾崎浩一氏など、疑惑が解明されていない団体や人物を番組で紹介した理由、また貴協会のホームページに「問い合わせ先」としてリタイアメント情報センターを紹介した理由を説明してください。
質問4.
 文芸社の血液型の本が冒頭で紹介されました。この本はテレビなどでも宣伝されており、文芸社の本であることは知れ渡っています。しかし、文芸社はかねてからトラブルを多発させている問題の多い出版社です。文芸社は近年「著作者保護制度」や「出版契約等締結にかかる倫理綱領」を定めるなどしているものの、共同出版(流通出版の印税タイプ)を続けており、問題はなんら解消されていません。当会の2度にわたる質問書にも回答していません。当会には文芸社をはじめとする複数の出版社の被害事例や情報が寄せられています。これについては事前に番組担当者に伝えました。また出版説明会の様子が流されましたが、これも問題のある大手の共同出版社などがよく行なっているものです。
 血液型の本がヒットしたことや、各地で出版説明会が開かれていることは事実ですが、出版社に関する問題点の指摘がなければ、視聴者は問題のない出版社だと受け止めてしまうと考えられます。なんの説明もなく文芸社の本や出版説明会の様子を紹介した理由を説明してください。
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by nakusukai | 2009-01-27 11:08 | 質問書と回答