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「共同出版・自費出版の被害をなくす会」設立にあたって

 長いこと出版不況が続いています。それにも関わらずアマチュアの方が書店での販売を前提とした出版をすることが多くなっているようです。こうした背景には、不況であえぐ出版業界で共同出版や協力出版などと呼ばれる販売を前提とした有料の出版形態が広まり、自分の本を売りたいと思っているアマチュアの人々にそれが浸透してきた経緯があると思われます。

 文章によって自己表現したい、過去の経験を残しておきたい、ブログを本にしたい、あるいは作家を目指したい・・・・・・。本を出版される方の思いはさまざまですし、本という形にして多くの人に読んでもらいたいという気持ちはよくわかります。しかし、そのような著者の純粋な気持ちを利用した悪質な出版商法も広まっています。

 このような商法がはびこってしまうのは、出版や本の流通についての知識がない著者が、出版社の巧みな営業トークによって錯誤に陥ってしまうところが大きいと思われます。

 しかし、出版というメディアの一員が、著者を錯誤させたうえ不適切な費用を請求しているのであれば、看過できない問題です。こうした商法は商業出版業界や自費出版業界全体の問題として捉えていく必要があるでしょう。

 本を出版したい著者が増えるなかで、これまでなかなか社会問題化してこなかった共同出版について考え、業界に対して適正化を求めたい、また出版についての知識を得て悔いのない出版をしたい、そんな思いをもった被害者たちが集まって、「共同出版・自費出版の被害をなくす会」を設立しました。

 共同出版で本を出版され、満足されている方もたくさんいらっしゃいます。一方で被害者意識をもっている方もいます。私たちは、被害者意識をもっている方々がどのような経験をし、どんなことが問題だと思っているのか共に考え、出版のことについて学んで理解し、被害をなくすための活動をしていきたいと考えています。

     2007年7月9日

     「共同出版・自費出版の被害をなくす会」代表 松田まゆみ
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by nakusukai | 2007-07-11 08:55 | 設立あいさつ