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印税と販売に注意

 しばらく更新していませんでしたが、自費出版での被害が減少したり悪質な商法がなくなったというわけではありません。

 いわゆる印税タイプは相変わらずいくつかの出版社で行われています。つまり出版社に所有権がある本をつくり、本の売上金も出版社のものとなり、著者にはわずかな印税を支払うという出版権設定契約を締結させ、出版費用の全額を著者に請求する方式です。出版費用の全額を支払っていながら、本も売上金も出版社のものになるというのはおかしいと思いませんか? これは出版社に一方的に有利な契約といえますので、ご注意ください。名前が知られた出版社であっても、印税タイプをとっているところがあります。

 「本が売れるかどうかはわからない」「著者が損をする可能性が大きい」と説明しておきながら、書店流通を勧める出版社もあります。「売れない」といっておきながら、販売を勧めるのは矛盾しています。良心的な自費出版社であれば、売れる可能性の少ない本であると判断したら無闇に販売を勧めることはしないでしょう。無名の著者の書いた自費出版の本は、流通させるだけ、あるいは特定の書店に一時的に並べるだけではほとんど売れません。売れる可能性が低いのであれば、販売分を含めた大部数を出版しても余分なお金がかかるだけではなく売れ残った本の処理が大変になるだけです。せっかく大枚をはたいて出版しても、断裁処分ということになりかねません。売上金を支払うというタイプでも売れなければ同じであり、持ち出し(マイナス)になることもあります。著者の「書店で売りたい」「もしかしたらヒットするかも知れない」「作家への一歩になるかもしれない」という気持ちを巧み利用し、自費出版で成功した作家の事例を持ち出して契約を勧める会社がありますが、自費出版をきっかけに作家への道が開けることはきわめて稀です。

 出版してから、オプションの宣伝や書店陳列を勧めて高額な費用を請求する場合もあるようです。販売のために高額な費用を出しても、それで売れるということはほとんどありません。

気をつけよう 販売・流通 印税の罠
by nakusukai | 2011-01-28 14:11 | 情報コーナー | Trackback | Comments(6)
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Commented by 契約直前 at 2011-02-12 21:22 x
文芸社と契約直前です。見積もりも送って来ました。260万円。役員イチ押しだそうです。9月出版を考えるそうです。私が書いた内容では、9月は特別な月。つい、真剣に考えてしまいました。褒め言葉は、予想通りです。原稿の内容が内容だけに、間違いなく売れません。それでも本にしたいと思ってます。でも文芸社だけは、絶対なしです。
だまされないぞー!
Commented by 元文芸社著者 at 2011-02-16 20:54 x
私は以前、文芸社から出版しました。220万円もの大金を支払いました。まだローンは3年以上も残っています。契約の時は散々いいことばかり言っておきながら、全然売れないで大損害でした。いろんな弁護士に相談しましたが、多くの仲間と連絡取るのがいいといわれました。そこで、この会の持ち主の方に連絡取りたいのですが、アドレスが見あたらないので教えてください。
Commented by nakusukai at 2011-02-17 10:13
当会のメールアドレスは、nakusukai@excite.co.jpです。
Commented by 工藤 at 2011-05-31 02:29 x
私は先日文芸社に完成原稿を送りました。今は反応待ちです。私は大学生なので自費で出せるお金もないですし、自費出版はかなり費用がかかることも知っていましたが、まあ無料で出せる可能性があるなら・・・ということで、挑戦の意味で送ってみたのですが、後々調べてみると、文芸社は黒い話が多いのですね。そのうち見積もり等が来るのでしょうが、とりあえず丁重にお断りしようと思います。
このHPにたどりつけて良かったです。事前に調べて本当に良かった。
Commented by 宮田 at 2011-07-26 13:17 x
私の父は定年を機に文芸社から本を出すなんて言いました。文芸社には色んな悪い噂があるから、父に他の会社にするように薦めています。しかし先日契約してしまったそうです。こういう場合はなんとか取り消しできないでしょうかね。
Commented by nakusukai at 2011-08-02 10:32
まだお金を払っていないなら、契約の解除を申し出るとよいと思います。お金を払っていても、実質的な作業に入っていなければ、交渉で解約も可能と思います。会社側が解約に応じないようであれば、消費者センターなどに相談してみてください。
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